引きこもりは正社員になれるか
こんばんは。ヤマです。
先日仕事で体調を崩してから家の中で悶々とした日々を送っていました。
明るい記事を書きたい、と思う反面どうしても明るい話題を考えることができない。
そんな発達ブロガーはきっと多いことだと思います。
読者さんは希望を求めてアクセスしますよね。
僕もうまく折り合いを付けて社会に溶け込んでいる方のブログを好んで見る傾向があります。
今回は内容の暗さは一度横に置いて本のレビューをさせていただきたいと思います(フフフ…)
テーマは引きこもり。
ここでピンときた方、その通りです…笑
引きこもりの何割かは発達障害を抱えている、という説です。
厚生労働省も
ひきこもりの3分の1には精神障害があり、3分の1には知的・発達障害があり、3分の1にはパーソナリティー障害の問題がある
と認めています。
もうほぼ全員が何らかの障害がある、といっているようなものですよね。
そんな引きこもりのスペシャリストの方がこの本の著者になります。
100万人いる引きこもり
現在日本には引きこもりが100万人いるといわれています。
正確な人数はわかっていませんが把握できていないだけでもっといるのではとも言われています。
100万人という数字は四国の一つの県の人口に匹敵します。
なぜ、彼らは引きこもってしまったのか。彼らはただ怠けているだけなのか。
様々な原因があると思いますが一番の原因は
社会に適応できない
ことだと思います。
そう聞くとどことなく、自分のことなのでは、と思ってしまいませんか?
僕は自分のことのようだ、と感じました。
立ち読みしていたのですがこれは自分のバイブルにあたる本かもしれない。
自分と重ね合わせることで何かいい糸口が見つかるかもしれない、そう感じた僕はすぐにレジに持っていきました(汗)
地域若者サポートステーションを利用する
引きこもりが就職を考えた時に利用する施設が地域若者サポートステーションです。
ホームページでは利用者の5割は就職を決めている、と謳われているけれども著者はこの施設に懐疑的です。
国からの援助によってなりたっているNPO法人であり、引きこもり問題の根底にある「貧困からの脱却」は難しいようです。
現実的に同世代と同じような待遇を受けられるかといわれると限りなくありえないとのことです。
これは企業の立場に立って考えれば理解できますよね。
社会経験が全くない人間とスキルを積み重ねてきた社会人を同列に見なすことはありません。
ただ、この著者に好感を持てるところが引きこもりの幸せを真剣に考えていることです。
引きこもりの親御さんはとりあえず
「アルバイトでも何でもいいから働いてほしい」
という方が多いと思います。
ですが現実はアルバイトでまともな生活を得ることはできないですし、社員登用も狭き門です。
ある週刊誌によるとサポステを利用した100名のうち就業したのは13人、うち正社員は5人という数字を挙げているようです。
この数字が正確なものかどうか、著者は疑問だそうです。
実際に就業できた人は100人に1人もいない、正社員にいたっては千年に1人の逸材レベル。
とおっしゃっています。
千年に1人…
実際に何百人の引きこもりと会った著者の見解です。
....
引きこもりに、希望はないのでしょうか…
株で生計を立てる
この著者に好感を持てるもう一つの理由として就業に対する代替え案を提示してくれていることです。
それは株で生計を立てること
です。
え?株?
その言葉を見た時、僕は少し無責任ではないか、と感じました。
両親の遺産を受け継ぎ、配当金で生計を立てるとのことでした。
現実感に乏しい気もしますが本当にそれくらいしか、道がないのが今の社会なんだなと感じました。
もしもっと有効な手段があればここまで引きこもりは増えていないと思います。
もちろん障碍者雇用やコネをフル活用するべし、とも書かれているので株しかない、と言っているわけではありません。
ただ、僕個人の考えですが障碍者雇用も待遇がいいとは言いづらいと思います。
多くの求人は年収200万円台で、それ以上の求人は障碍者同士がしのぎを削ってもぎ取る状態にあります。
障害年金を併用してやっと生計が成り立つ、というのが実情でしょう。
僕はどうするか
少し前の記事で投資でそこそこな金額を稼いだ、という記事を書きました。
友人にそのことを伝えたところ「絶対にもう辞めたほうがいい」というとても、とても貴重な意見をいただいたのですが僕はそれを聞きませんでした。
人生何とかなるかもしれない
という願望に抗えなかったのです。
そしてその結果…
負けてしまいました。
元本割れ(元手のお金を減らすこと)してしまったのです。
僕の人生は、何とかなりませんでした。
僕がとりわけ愚かだったから失敗した、ともいえるかもしれませんが投資とは夢を見てしまいがちの勝負事です。
そして僕たちはちょっと小遣いを稼いでやろう、節税してやろう、といった目的で投資を始めることはありません。
負けたことの言い訳をするつもりではないのですが
人生、何とかなるかもしれない
というとんでもなく厄介かつ強い魔物に打ち勝てる人が引きこもりの中にどれだけいるか、僕は疑問です。
僕はその魔物に勝つ自信がないので投資は諦めました。
もし再開するとしたら勉強を重ねて、その魔物をうまく飼いならすことができるようになり長期的に勝てると踏んだ時です。
だったらどうするんだ。
...
わかりません...
ここまで書いてきて、どうしたらいいかわからないなんて情けなく申し訳ない気持ちで一杯です。
ここまでお読みになってくださった方、申し訳ありません。
僕も今の仕事を続けるかどうか悩んでおり、悶々とした気持ちです。
何か進展がありましたら更新させていただきます。