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バクチに人生をかける愚か者の話

こんばんは。夢見る中年、ヤマです。

 

 

今回はバクチの話です。

 

 

発達障害と診断される前から、お金がほしいと人一倍強く思っていました。

お金さえあればこんな苦労をする必要はない。

お金さえあれば生きづらさも障害も基本的にはなくなります。

 

 

今回はそのお金を手っ取り早く稼ごうとした発達障害の人がいて、どんな目にあったかというフィクションを書いていきます。(ギャンブルの話です。嫌いな方はここで閉じてていただきたいです)

 

 

便宜上、一人称を僕としますね。

 

そこそこのお金を手にしてしまった僕

話は突然降ってきた。

うちは裕福な家庭ではなかったが母方の祖母が資産家であることは知っていた。

 

 

僕が転職ばかりしているのを見て気の毒に思ったのだろう。

 

 

このお金を使って何かやってみなさい。それがなければ何か思いつくまで持っていなさい。

そう祖母から言葉をもらい、そこそこなお金を僕は手にしました。

 

 

僕は舞い上がりました。見たことのない金額を手にしたわけですからそれだけで高揚したわけです。

 

しかしすぐに冷静になりました。

そのお金だけでは一生は暮らせないことに気づいたからです。

 

 

このお金を増やそう。増やして一生暮らせるだけのお金にすることができればこの苦しみから開放される。

 

 

お金を増やすといえばギャンブルです。

 

 

何をやろうか。僕は悩みました。競馬、株、パチンコ、色々とありましたがピンとくるものはありませんでした。

 

 

そんな中、とあるブログを見つけました。

そのブログの著者はFXという投資で10万円から億万長者になったようなのです。

 

 

僕はすぐに食いつきました。

 

 

FXとは外国為替証拠金取引の略称で他国の通貨を買ったり売ったりすることで利益を出す投資です。

 

 

 FXではレバレッジという自分が持っている金額以上の取引ができるため、リスクもありますがその分夢があります。

 

 

僕はうまくいけば、数年後には自分が大金持ちになれるかもしれない、そう夢みてしまいました。

 

 

すぐに証券会社に、祖母から受け継いだお金を全額振込み、レバレッジを最大にして取引を始めました。全く投資の勉強をすることもなく…

 

ビギナーズラック

 レバレッジを最大にして取引をすることはFXのみならず、あらゆる投資においてやってはいけないことの一つと言われています。

 

 

 

リスクが大きすぎるからですね。

初めに負けてしまえば即、全財産がなくなる、そんなことが普通に起きます。

 

 

証券会社はレバレッジを上げることで手数料をその分多く取れるのでできるだけ高くできるように、設定しています。

 

 

僕はここで小さく負けてしまい我に返っていればよかったんです。

 

 

ですが処理の女神は、微笑んでしまいました。

ビギナーズラックで、勝ってしまったのです。

 

 

大した金額ではなかったのですがもう、舞い上がりましたね。自分には仕事のセンスはないけど投資の才能はあった。

 

 

もしかしたら天才かも知れない…

 

 

手元に残ったお金と才能に酔いしれましたね。

 

散財こそしなかったものの将来自分が大金持ちになるイメージを作りどこどこに住み、仕事をせず資産運用だけしてあとは家庭菜園でもして、犬を飼って、ほそぼそと暮らそう、そう思っていました。

 

 

破滅の時

 投資を続ければ負けることはない、一度のビギナーズラックでそこまで自分がお金持ちになるイメージは膨らんでいました。 

 

 

勝ちたい、というか勝ち続られますように、という自分にとって都合の良い願望に近かったです。

 

 

今にして思うと完全にフラグが立っていたなと、感じます…

そして終わりの時が近づいてきました。

 

 

僕は更に持ち金のすべてを証券会社に振り込んでしまったのです。

 

 

全財産を投資に使う、これは人としてやってはいけないことです。

 

 

投資だけでなくあらゆる消費もそうですが全財産を使い、失ってしまったら人生終わり、文字通り人は死んでしまいます。

僕はそのタブーのことを全く気にせず全財産を投資に回しました。

 

 

例えうまくいったとしても同じことを繰り返していれば必ず近い将来全てを失います。 

どれだけ優秀なトレーダーであっても、です。

 

 

それがわかっていながらも、証券会社に全額突っ込むことをやめることができませんできた。

死にたかった、のかもしれません。そしてすぐに僕はすべてを失いました。

どんどん増えていく負債を前には思考停止してしまったのです。

 

 

頼むから戻ってくれ(マイナスからプラスマイナスゼロになること)と祈り続けました。

今まで気にも止めたことがなかった仏壇に一心不乱に祈り続けました。

 

 

せめて、最初のお婆ちゃんからもらったお金を返してくれと…

 

 

そんな願いも虚しく、戻ることはありませんでした。

全財産、というわけではなくかろうじて本当に僅かなお金だけが手元に残ったくらいです。

祖母にも謝罪をしましたがあしらわれました。

当然の報いですよね…

 

二回目のビギナーズラック

ここから汗水垂らして、自分でお金をためて、トレードも猛勉強してコツコツと勝てるようになってきました!

 

という話ならいい話だと思うんです。

 

自分でお金をためてトレードの勉強は少しました。

ですが僕はまたやらかしてしまったのです。

 

全財産を再び証券会社にいれてしまったのです…!

 

 

そして、今度は悪魔が笑ってくれたのでしょうか。

ビギナーズラック2回目がきました…

 

 

前回の負債を取り戻せるだけの金額にはいたりませんが幾ばくか取り戻すことすことができました。

 

 

ただ、嬉しいのですが、少し後ろめたくあるんですよね。

 

 

お金とは正しい手順、方法を持ってして得ることができるものだと思っています。

それを2回も踏み外してしまったわけですから人としては本当に愚かだと思います。

 

フィクションです

 

冒頭にも書きましたがこの話はフィクションです。

 

この方は本当に愚かでどうしようしようもないやつだと個人的に思いますね。

 

近い将来、天罰をくらうことでしょう。

 

ただ投資に全財産を使うことは愚かなで絶対にやってはいけないこと、というところには共感します。

 

やってはいけないとわかっていてもやってしまう…

ダメ人間の典型ですがこの話の続きをいつかかけたらと思います。